般若に挑戦しました

能面には大まかに60種類ほどの形や表情の違った面があるようですが、私は、出来るだけ表情や作りの違った面を彫る技術を身につけたいと思います、一般によくある上歯だけもの、上下の歯があるもの、舌のあるもの、皺の有る物、耳の有る物、髭に馬の毛を差込んだ物、目玉に金管をはめ込んだ物などを打ってきましたが、今年は眉間の皺と、大きく切れ上がった口に上下に牙があり目は金管をはめ込む複雑な形の鬼面「顰」しかみ、を打たせてもらいました。その勢いで更に複雑な角の有る鬼「赤般若」に挑戦しました。

型紙と写真が頼りなので、目玉の向きや角の傾きなど先生方に指導いただき完成しました。目玉や上下の牙や歯は銅版で加工し金メッキを施すなどいろんな技術を経験でき楽しませてもらいました。

復習を兼ねて続いて「白般若]を打っています。

平成26年2月  辻本和仁

新作、般若の画像